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2024年09月02日

老中期(真最中期)のキャッチフレーズを探す 老真最中13

この連載を書きながら、ふと思ったこと。老中期(真最中期)のキャッチフレーズは、何だろうか。最近著「<老の生き方>を創る」では、「老を嘆くな、誇ろう」であり、アンチエイジングに対抗して、「若熱」ではなく、「老熟」を追求することをキャッチフレーズにした。
老への移行期、ないしは老前期にあっては、それまでの生き方の延長線上で考えることがクセになっている人が圧倒的に多い。そのため、「若さ」を保つこと、いいかえるとアンチエイジングに関心が集まる。さらにいいかえると、「老にならない」ことを追求したくなる。そうした発想を転換することが私の提案だ。
ここ数十年、平均寿命の伸びが劇的に進行している。近年に焦点化すると、70代半ばほどから80代半ばまでの10年間の伸びがある。それを10年の伸びという単純なイメージでとらえていいのだろうか。そうだと、それまでの期間の延長というとらえかたになる。実は、それ以前の数十年間で、50代から70代まで伸びたのだが、その伸びも期間の延長でしか考えられてこなかった。だから、それへの対応は、「定年退職年齢」の延長、年金受給開始年の延長ということにとどまる。そして、「若さ」の延長ということになり、アンチエイジングに行きつく。かつて50代40代の人々が考え追求していた「若さ」を60代70代でも追求するのだ。
それは、あたかも経済成長の継続、そしてGDPの増加と共通する発想である。そしてそうした延長線上で語ることは、実は「惰性」としての人生になるのではないか。
さらにいうと、経済成長を会社などに勤務することで支える、という経済成長型人生イメージで語ることになろう。となると、成人期が「まっとうな人生期」であり、「老年期」は、『余りの時期』つまり「余生」、そして「まっとうに働けない衰の時期」だという否定論になってしまう。このように成人期延長論で語るとなると、どうしても、いつまでも成人のままでいたい(生涯現役論)ということになり、一層アンチエイジングを追求したい、というより、アンチエイジングを追求すべきだという論に行きつく。

老中期(真最中期)のキャッチフレーズを探す 老真最中13

写真は本文にかかわりなく、サクラランの花(下)とカニステルの花(上)




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Posted by 浅野誠 at 15:23│Comments(0)生き方人生
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