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2023年03月30日

海岸と漂着物 中山ガイド11

海岸で一番困ることは、漂着物、とくにゴミが多いことだ。この海岸で遊んだ人によるゴミと言うよりは、遠くから流れ着いたものがほとんどだ。よく見かけるのは、漁業用のブイ(浮き)だ。これを拾って、絵を描く人もいる。珊瑚のカケラ・貝など美しいものを集める人もいる。なかには、ガラスのカケラで、摩擦によって美しくなったものを集める人もいる。多くて困っているものはペットボトルだ。こうしたもののなかには外国製のもの、北海道など遠方のものまである。外洋を通る舟から投棄したものもありそうだ。大きな漂着物のなかには、東日本大震災によるものと推察されるものもある。時には、ウミガメや魚の死体が流れ着くこともある。
2021年には、遠方の海底火山の爆発で出てきた軽石が、大量に沖縄に流れ着いたことが連日のニュースになったが、この海岸にも漂着し、2年近く経った今も、海岸のどこにも見られる。
この海岸に漂着物が多いのは、海流の関係のようだ。なかには考古学上貴重な物もあるらしく、そうした場所に指定されている。 
20年近く前、この海岸一帯は、ゴミ満載状態だった。2005年ごろから、私も近所の方々とゴミ集めをしたが、一回では、ゴミの1%ぐらいしか集めきれない。消耗感さえもったが、そのうち、ゴミ集めボランティアをする人たちが増えてきた。そして、沢山の人が集まる大規模な作業も行われ始めた。そのうち、行政も乗り出し、シルバーセンター委託事業も行われ始めた。
このあたり一帯に下水道が設置されて20年あまりになる。それ以前は、大半が排水路を通って海に流れ込んでいた下水がなくなった結果、海の水も徐々にきれいになっていったという。
ゴミが激減し、海水がきれいになっていくなか、2015年ごろから美しい海岸になり始めた。海岸を楽しんで歩く人も増えていく。海岸やイノーで遊ぶ人が増えていくが、泳ぐ人はいない。浅瀬やイノーが長く続くので、体を水中に沈めて泳げるようなところがほとんどないからだ。でも、我が家に寒い地域の海外から遊びに来た若者たちは、海に入って楽しんでいた。その時は、冬で海水温は20度前後だったが。地元や観光客のほとんどは、近くの新原ビーチや百名ビーチで泳ぐ。
不法投棄は、防風林のなかにもある。悪質なのは、冷蔵庫やテレビなどの投棄だ。近くの人が不法投棄で摘発されて話題になったことがあるが、多くは遠方の都市から来て不法投棄したのだろう。

海岸と漂着物 中山ガイド11





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Posted by 浅野誠 at 17:02│Comments(0)南城玉城近隣
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