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2024年06月27日

コーディネイター 小論 ワークショップ38最終回 

 支配や強制がないといっても、ワークショップには企画進行役が欠かせない。それを私はコーディネイター役と呼んでいる。ファシリテーターと呼ぶ人もいる。コーディネイターは、主催者と協力しつつ、ワークショップの企画、会場設営、参加者構成を工夫しつつ、参加者を集める、場や道具の準備の設定をすすめ、当日の進行役を務める。
 ワークショップには進行プランのようなものが必要だろう。それには、細かいシナリオのようなものをあまりみかけない。ワークショップは即興的に進行することが通例だからである。仮につくるとしても、当初プランは進行中にどんどん変化発展していく。
 その点で、コーディネイターには、どんなことにも対応してプラスに膨らませていくことが求められる。その点では、経験が重要になる。かといって、経験者でないと、コーディネイターが務められないわけではない。むしろ、ワークショップを広く行っていくためには、多くの人がコーディネイターを務めることが求められる。そこで、私のワークショップ(ワークショップ型授業)では、参加者にコーディネイターをしてもらうことが多い。初心者がコーディネイターを務める際、逆に参加者がサポートすることが多いのも、ワークショップの特性でもあろう。
 コーディネイターには、進行を「とりしきる」ことよりも、進行にともなってでてくる多様な可能性・蕾を豊かに膨らませ開花させていく役割が大切になる。
 会議や授業では、委員長や教員が「まとめ」の言葉を言うことが多いが、ふりかえりの話し合いを経て、ワークショップの終了時点で、「今回のワークショップで発見創造したことを今後にいかしていってくださることを期待します」と野別ことぐらいが、コーディネイターの役割であろう。

 半年もの長い連載になったが、今回で閉じる。

コーディネイター 小論 ワークショップ38最終回 

写真は本文にかかわりなく、玄関番をするわが二匹の猫



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