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2024年09月28日

「勤め人」的生き方の縮小 老真最中18

旧来の生き方が大きく変化した一つに、1930~40年代における戦争によるものがある。それは国家の管理指示によるものであり、それとは異なる現在の生き方変更は、当事者自身の模索の中で展開している点に特質がある。
ということは、次のことを意味する。「勤め人」的生き方、わけても終身雇用制のガンバリズムの会社人間的生き方、ストレーター型、トコロテン式生き方は、1960年代に一般化した後、すでに1990年代にひびが入り、それから距離を置く人が徐々に増加していく中で、わずか30年で縮小しはじめたのである。
「勤め人」体験は、現在の70代以上の方々からいうと、自らが、その最初の世代だった例が多い。親世代から「勤め人」である人は少ない。勤め人(サラリーマン)家族が広がるのは、1960年代のことである。1950年代の集団就職が、それを大量に生み出した最初の事例だろう。
そして、その子ども世代(現在の30代40代50代)は、「勤め人」型生き方を引き継いだものの、そこからはずれようとする人をも生み出した。さらにその子ども世代(Z世代も言われる)となると、職業準備段階から、離脱する、ないしは距離を置く人が多い。就職先の会社選択の際、ブラック企業を避けるとか、給与の高さより福利厚生の良さを選ぶなどもその例だろう。会社に入っても立身出世を願わず、社員が集まる団体行事参加を辞退するなどと報道される例である。
このようにして、すでに1990年代から収縮しはじめたモーレツ社員型にとどまらず、「勤め人」型生き方そのものが収縮していく動きが、近年強まっている。かといって、次の生き方が鮮明に浮かび上がっているわけではない。模索中といったほうがよかろう。
私が生活している沖縄県南部の農村地帯には、20~60代の移住者が増加累積しているが、こうした模索中の方々を日常的に見かける。

「勤め人」的生き方の縮小 老真最中18

写真は本文にかかわりなく、台所のシンクで眠るニジ こんなの初体験




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Posted by 浅野誠 at 09:39│Comments(0)生き方人生
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