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2024年05月16日

(続)集団づくりの新しい展開 学級集団づくりの再構築期14

 前回11日記事で述べた流れを受けて、『学級集団つくり入門』の新しい版を全生研常任委員会の可能な限り全員で執筆し、それを私が集約する形で、作業が展開していく。そこで集約された原稿は、実は、そのまま私の書庫に30年余り眠ってきた。
そうなった事情は次の通りである。以上述べた経過のなかで、しばらくすると、竹内常一、大西忠治が単独で新規に執筆し、常任委員会で検討する案が浮上する。その案が常任委員会で承認され、その作業が80年代末から始まった(その時点では、私は常任委員ではないので、従う以外に対応しようがない)。その時点では、「小学校編」は竹内、中学校編は大西となっていたが、大西の病気のため、双方とも竹内が担当することとなった。
そして、『新版学級集団つくり入門』の小学校編および中学校編として、明治図書より1990年、1991年として発刊された。その草稿検討討論に、1990年に常任委員に復帰した私を含めてほとんどの常任委員が参加したが、それは、竹内の強力なリーダーシップと直接作業で進行したものである。

 なお、「新版」制作に至る過程で1980年代に浮上したバージョンアップには、いくつかのアプローチが存在していた点を付記しておこう。
そのアプローチの代表的なものの一つは、子ども発達にかかわるものである。これについては、既に述べてきたものであるが、70年代から80年代にかけての竹内の諸論、浅野の発達段階に対応する集団づくり論(代表的には全生研大会1984年基調提案)並びに「子どもの発達と生活指導の教育内容論」(1985年明治図書刊)である。そして、わけても城丸章夫の「民主的交わり」論がある。1970年代に提起されたそれは、集団づくりを、自治と並んで「交わり」の二本立てで構成しようとするもので、発達の視点だけに納まり切れるものではない。

(続)集団づくりの新しい展開 学級集団づくりの再構築期14

写真は本文にかかわりなく、ソテツの雄花



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Posted by 浅野誠 at 14:19│Comments(0)教育子育て
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