沖縄南城・人生創造・浅野誠

　就任当初大切にしたことは、子どもと教職員の意向をもとにボトムアップで運営することで、全教職員から個別に意見・提案などの聞き取りを進めていく。それらをもとに、運営方針を徐々に固めていく。
　また、子どもの権利条約を基本に据え、それを多様な場面に活かしていくよう運営していく。
　そして、教育活動を中心にした学校運営について、ブログを立ち上げ、週に何度も記事を掲載し、保護者や関係者に広報しつつ、多様な意見を聞いていく通路とした。
　
　こうして、なんとか順調に進んでいき、学校全体も元気を取り戻しつつあった。
　この間の事情については、退任後、ブログ記事を集約整理して単行本しようとしたものに詳しく書いた。それは、当初学校管理者の了解のもとに書いていたのだが、単行本原稿が完成し、出版社と協議する段階にいたって、学校管理者から「アメラジアンスクール・イン・オキナワに関しては、一切書くな」との指示が出された。まったく想像もつかない驚きで、校長就任を世話した方に尋ねた所、「おそらく嫉妬だろう」とのことで、これまた想像外のことであった。ということで、アメラジアンスクール・イン・オキナワについて書くことをやめた。したがって、今回もこれ以上書くことはやめる。
　
　学校運営が順調にいきだしたころから、私の体調が再び悪化し始める。当初予定した勤務時間の倍ほど勤務することが多かったこと。それだけ、働く必要があったからだ。と同時、難題をいくつも抱える中で、ストレス過剰であった。２００３年に専任大学教員を退職して４年間で、かなり回復した私の体力が、逆に下降悪化していることが目に見えてきた。再び大変な事態に陥ったらどうするか、という懸念から退任を申し出て承認された（２００８年１０月退任）。結果として１年１か月余りの勤務だった。しばらくは「相談役」となったが、その後１～２年ほどして、単行本原稿完成そして発刊取りやめの時点で、「相談役」も辞任した。ということで、それ以後、残念なことにアメラジアンスクール・イン・オキナワとはかかわりをもたないことが続いた。
　そして２００８年秋以降、再度の休養期間をとって、体調回復への道を進む。



写真は本文にかかわりなく、ランタナ（七変化）