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2024年11月14日

「成長」「生き方」をめぐる私の常識の転換 連載「私の常識」7

 人間個人の成長をめぐる「常識」について、私の個人体験を書こう。私が20代末のころ、当時は不治の病とみなされることが多かった白血病で長男が入院生活していた際、彼は日々衰える一方で、成長している姿も同時に見せた。そのことに感動して、「人間はどんな時でも成長する」ということに肯定的なものを感じつつ、長男の入院生活に付き添っていた。
 また、その後の1980年代前半、「子どもの発達と生活指導の教育内容論」の研究に熱中していたが、その折にも、「発達」「成長」を「右上がり」思考でとらえる枠内にいた。それは意図的にそれらの言葉を選んだというよりも、教育学全体にみられる動向の共鳴しつつ、自然に使用していったといえよう。
 だが、「生き方」わけても「人生後半期の生き方」を考え始めた1990年代半ば以降になると、それでいいのかと疑問を感じ模索するようになる。人間の一生を「成長」「発達」でとらえる私の「常識」を変え始めたのである。それ以降は、ゆったりとしたスピードで新たな常識を創ってきた。
 2000年代冒頭の身体的ボトム状態をつくりだした危機のなかで、当初は、「減速」という微調整で乗り切れると思っていた。だが、それでは済まないと感じ始め、大胆な転換、つまり「生まれ変わり」の道を模索し始めた。それをまず生活や活動の中で展開し、それを言葉で表す作業は後からついていく。そして、2020年代に入ってようやく拙著「生き方が変わる」(2023年)「<老年期>の生き方を創る」(2024年)のなかで、リクツとしてまとめることに至った。
 それには、20年に及ぶ第二次沖縄生活が背景にあり、沖縄における生き方の中で根強く見られるナンクルナイサー(自然流)の生き方とも結び合ってきた。

「成長」「生き方」をめぐる私の常識の転換 連載「私の常識」7

写真は、奥武島から見た中山とタマグスク 写真中央下あたりに我が家が見える



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Posted by 浅野誠 at 16:54│Comments(0)生き方人生
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