家事への視野の広がり 連載「私の常識」23

浅野誠

2025年01月24日 19:01

 家事のかなりを担当するようになった現在、「家事には何があるのか」あらためて見つめると、その種類の多さ、そして量の多さには、目を見張るものがある。一人暮らしをしている人は、ずっと以前から気付いていたことだろうが、分担でやってきた我が家で、私の分担比率が増えただけで、その多さに驚くほどだ。
 その多さのために、家事の外注化を進める世帯が増えている。1950年代後半から50年間にわたって進んできた家事の電化も、似た類だろう。
 そこで、我が家の家事一覧をつくり、私がしている比率を書き出してみよう。あわせて外注化を含んでいるものも書いておこう。外注化の代表的なものは家事代行サービスとか「介護支援」の一部などがあるが、我が家では、生協の宅配による買い物代行が代表的なものだろう。
    私が80%以上担当   ○私が50~80%担当   △私が20~50%担当
    ×私が担当するのは20%以下   (外) 外注化を含んでいる

食事づくり◎  食事の後片付け×  洗濯△~○  衣類の管理修繕△~○  
祈りと祈りの環境整備 ×  住宅の維持管理〇(外)  美化△  冷暖房換気△  
清掃・ゴミ出し・不要物処理 △ 庭(野菜栽培を含む)の維持管理◎  ペットの世話○
金銭管理◎  買い物◎(外) スケジュール管理◎  来客・宅配・集金対応○  
育児なし  世話介護◎  送迎◎  リスク対応・防災 (不確定) 地域義務対応◎
  並べてみると、金銭管理・スケジュール管理のように、家事になるかどうか微妙なものもある。庭の維持管理やペットの世話などは、趣味的要素も含まれている。世話介護も含めて、自分自身や家族の身体管理庭の維持管理、ペットの世話などもそうかもしれないが、それは改めて考えていこう。
  こうした多面にわたる家事への関心は、一人暮らし生活、所得を得る職業の退職などによって、日々の生活の中で家事が占める比率の増大のなかで拡大していく。老年期移行後、身体上精神上、家事ができる態勢があるうちは増大していくことが多い。



写真は本文にかかわりなく、夕陽

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