つながりの維持・創造 老真最中25
前回25日記事に書いたつながり不足によって生じるピンチが増えやすいのが、老年中期の特徴かもしれない。長年近くにいて世話し合う関係の人が減っていくためだ。一人暮らしになる人が増えていく。
そこで、つながりを維持する、あるいは新規につながりを作ることが求められる。その一つは、老人どうしのつながりだ。老人クラブが代表的なものだが、その活動が縮小傾向にあるか、休業状態になる例が増えているようだ。
そのなかにあって、当事者のやりがいと楽しみのある活動とつながりを豊かにする取り組みも見られる。老人クラブということにこだわらず、多様な形態で多様な活動を展開するものが期待される。同世代に限定することはない。その点では、近隣の行事・イベントやカラオケグループ、スポーツグループなどの取り組みが期待される。住居近くで行われるミニデイサービスなども視野に入れたい。
老年中期になると、カップル関係の終了を迎える例が増える。カップル関係、つまりは二人で生活を共にする関係は、多くの場合、老年期に終了する。多いのは死別であり、老の中期にも多く見られるだろう。平均寿命の男女差が示すように、夫に先立たれ、妻が単身生活に入る例が多いだろう。終了後単身生活をはじめるが、老の中期から後期には単身例が広く見られる。
その単身生活を補完するものをいかに作っていくかを、老年中期以降のテーマとする人が増えるのだ。
以上述べてきた老人どうしのつながり、カップル関係を含めた家族関係の他には、高齢者のための福祉施設・医療施設がある。それらは、残念ながら、日常生活や日常のつながりが薄い中に作られていることが多い。だが、この点については、私の見聞が少なすぎて、書き進めることができない。時間が必要だ。
写真は本文にかかわりなく、うりずんまめ 今年はだめだろうと思っていたら,たくさん実をつける。数年前に植えたものが、多年草化して、毎年、実をつける。
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