(続)中学高校時代の教師たち 我が家訪問する学生たち 友達 出会った方々26

浅野誠

2025年02月20日 11:17

 宮崎さんは、新任独身教師なので、当時あった宿直の交代をどんどん引き受け、学校にしばしば泊まっていた。学校のすぐ近くに下宿していた私は、宿直室に出かけて、話をたくさん聴いた。
 こんな風に始まった教師宅訪問は、大学・大学院時代も続き、卒業後、私が大学教員になると、学生訪問を引き受ける側にまわる。恵美子の学生も歓迎したので、我が家は長く学生を受け入れてきて、それが50年以上も続いた。学生時代訪問した学生が60代70代になっても、入れ替わり立ち代わり我が家を訪問してくれるのは、ありがたいことだ。
 だから、わが子たちも学生と顔なじみになり、よき遊び相手になってくれる。二人とも出張で家を空けた際に、何人もの学生に泊まり込んで子守りをしてもらったこともある。「麻雀をおしえてもらった」「お化け話が面白かった」という子どもたちの感想。
 ここで、高校までに出会った友達の話に移ろう。小学生時代は、2~3人の仲良しはいたが、私だけ別の中学に移ったので、つながりは薄れた。中学時代は、孤立気味だったので、友逹を渇望したが、できた仲良し関係をうまく続けられなかった。続いたのは、京都奈良の寺めぐりを一緒にした2~3人だろうか。日帰りか一泊ぐらいで鉄道で出かけ、いくつかの寺をめぐった。その後、一人でも出かけた。そんな旅で出会った仏像が友達のようになった。阿修羅、伎芸天、弥勒などだ。室生寺の五重塔もそうだ。
 他には、短期間の加入ではあるが、野球・弓道・柔道の部活でのつながりはあったが、仲間とか友人とかという関係にまではいかなかった。振り返れば、柔道部で投げられてばかりいた外山英昭(のちに山口大学の教育学の教員になる)さんと、卒業後20年以上過ぎてからつきあうようになったことが、唯一の記憶だ。



写真は本文にかかわりなく、ルピナス

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