てぃーだブログ › 沖縄南城・人生創造・浅野誠 › 生き方人生 › 家族をめぐる常識 人生前半期から後半期へ 連載「私の常識」5

2024年11月06日

家族をめぐる常識 人生前半期から後半期へ 連載「私の常識」5

「右上がり成長」からの脱出をめぐって、家族をめぐる例を戦後の家族人数にとって考えてみよう。三世代5~10人家族から、二世代3~4人家族へと移り、いまやさらに一世代1~2人家族へと移りつつある様相が広がっている。だからといって、家族が暗くしぼんでいき解体に至るとは限らない。実際、小人数のなかで、メンバー間の関係を新たに創造し、あるいは家族間の新たなつながりを作り出す営みが広がり、新しい形の家族が作られつつある。「お一人様」をめぐる事例などはその一つである。
私の「常識」でいうと、二世代3~4名の核家族=「マイホーム型」家族ないしは「民主的家族」を良きものとしてみる1980年代までのものが、1990年代末から次の「常識」を創造する動きへと転換していく。その動きは、多くの人々によって作り出され、私の「常識」も強く影響される。
新たな動きは、これまでのありようの放棄、軌道修正、多様なありようの創造としてあらわれている。90年代の転換の初期に、私は沖縄から愛知へと職場・活動場を変えるとともに、私自身も「人生前半期」から「人生後半期」へと移行していく。また、多くの多様な出会いがあり、わけても1999年からの一年間の、カナダのトロント生活は、そうした多様なものを見聞・体験するなかで、転換つまり新たな常識づくりが加速される。
 この転換時期の当初、私自身の「常識」は、微調整か小調整で何とか乗り切れるという発想のままであった。だから、右上がりではなく、右下がりつまり「下り坂を受け入れ、過度に頑張ることを慎もう」くらいの対応でしか考えていなかった。だから、1990年代後半の異常なほどの繁忙を受け入れ乗り切っていこうとし、2000年代にはいって「破綻」が生まれ始める。
 そうではなく、人生前半期の延長線上で考えるのをやめ、直線思考を断ち切って、「生まれ変わり」追求を探し始めたのは、50歳代半ばになった2000年代のことであった。

家族をめぐる常識 人生前半期から後半期へ 連載「私の常識」5

写真は本文にかかわりなく、糸数城址の正面 夫婦散策で何年ぶりかの訪問



同じカテゴリー(生き方人生)の記事

Posted by 浅野誠 at 08:54│Comments(0)生き方人生
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。