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2024年10月22日

「老人=頑固」説は、「思い込み」の「常識」 「私の常識」2

 ところで、「年をとると頑固になる」という「常識」がある。それとは対照的に「年をとると、こだわりがなくなり、柔軟になる」というのもある。日々の暮らしに変化が少なくなり、同じことの繰り返しになって、「頭も固くなる」という「常識」の一方で、「飽き性」の人は、同じことばかりでは飽きてしまうので変化を求めたがるようになる。同じことでも、微妙な変化に敏感に気づくようになる、というのだ。
 例をあげよう。庭の植物を毎日のように観察しているが、「今年パキラが二つ咲き実になり、種を五つとった。一昨年はじめて開花―結実―種取りをしたが、昨年はゼロだった」というような微妙な変化に気づく。同じように、今年は「台風が本土ばかりに行き、沖縄には来ない。雨不足が気がかりだ。」「昨年、一昨年は雷がすごかったが、今年は少ないな」と気づく。こんな微妙な変化の発見を結構楽しむ。
 料理がマンネリ化してきたので少々アレンジしてみよう、テレビでやっていたレシピに挑戦してみよう、ということになる。だから「老人=頑固」説は、「思い込み」の「常識」だと思う。
 といっても、カラオケでの選曲などは「昭和もの」がほとんどで、「平成もの」は「童神」ぐらいにとどまり、「令和」ものは曲そのものを知らないのがほとんどだ。だからといって、「頑固」ではない。曲になじむのに、ゆったりとした時間が必要なだけだ。「令和もの」を歌うチャネルが、私の頭に作られるには何年もかかるだけだろう。

この連載は、いくつかの項目をたてて書いていくが、次回から一つ目の「右上がり成長を当たり前としない」について書こう。

「老人=頑固」説は、「思い込み」の「常識」 「私の常識」2

写真は本文にかかわりなく、オオゴマダラ わが庭にはホウライカガミが茂っているので、いつもオオゴマダラがいる。



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Posted by 浅野誠 at 08:05│Comments(0)生き方人生
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