オープンガーデンへの毎回参加 南城全集落での散策 私の人生通算298
2010年代に入ると、南城市観光協会が活発に動き出し、その一つとしてオープンガーデンを開催していく。市内各地の個人宅を会場に、春秋の年二回、一週間余りの取り組みだ。美しく気分をよくするガーデン効果を楽しめるだけでなく、庭造り初心者の私にとって参考になることが溢れるばかりにある。加えて、南城各地の様子が直にわかる有意義なものだった。
当初は、全会場を回る勢いだったが、会を重ねるにつれて、絞っていった。私の好みは、ナチュラルガーデンといわれるもので、自然を生かした庭造りだ。イングリッシュ・ガーデンや和風庭園も美しくて好きだが、あまりにも手入れされていて、私には「高嶺の花」すぎる。ナチュラルガーデンのなかでは、安和朝忠さんが半生をかけて、山一つを庭園にした「シャングリラ」がすごい。何度もお邪魔したし、「南城ゆんたく」の会場にしたこともあった。
オープンガーデンは、それ以後も、コロナ禍の時期を除いて、20年代の現在まで継続している。いつかは、我が家も会場になりたいと思ったが、結局はその願いは果たせないままになった。
そのころ、南城市内の集落(シマ)が催す誰もが参加できる行事には、機会があるごとに参加することが多くなった。たとえば、小谷(ウクク)マーイには、2013年11月に参加した。丘の中腹につくる美しい集落の姿が印象的だ。訪問の際、小谷伝統の竹細工制作実演に見入ってしまい、実演者と交渉して大きなザルを一つ購入した。その際、どこかの民放テレビが撮影中だったが、それに映ってしまい、インタビューを受けてニュース番組で放映されたようだが、気づいていない私はその番組を見ないままだった。小谷はその後もイルミネーションなどが話題をよんでいる。
他に、有名な知名ヌーバレーを見学したのは、2014年8月だった。
そのころ一念発起して、南城の全集落を歩いてみることにした。2014年12月~2015年5月で、暑いさかりを避け、毎回2時間ほどで3~4キロ歩いた。一回で1~2集落をめぐる。出かける前に、インターネットのグーグルの地図を拡大して印刷し、経路確認をする準備をした。だが、地図にはあるが、いまや人が通るのをやめている道も数か所あり、現場であきらめるか、無理に突っ込むか判断を迫られることも数回あった。
車を集落近くに止めて歩き始める。歩きながら、車がない時代に人々が歩いた道を発見確認していくことが多かった。出会った人とユンタクすることもあった。
集落散策記録は、ブログで連載し全部で28回の記事になった。おかげで南城全集落の特徴を体験的に知ることができた。しばらく後になって始まった南城市民俗編の「集落」についての執筆に大いに役立った。
写真は、我が家近くの散策路
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